分析結果

取り込み済みの入札明細 198 行から読み取れる事実だけを載せている。 母数が足りず結論を出せない切り口は、下のバナーに理由つきで明記した。

このページが立っている土台

案件
5 件
入札明細
198 行
企業
111 社
自動検算
45/45 PASS
振興局
日高振興局3 / 伊都振興局2
年度
令和8年度3 / 令和6年度2

意図的に出していない分析

  • 年度推移:年度が 2 種類しかなく(令和8年度 3件 / 令和6年度 2件)、間の年度は0件。2点を線で結んでも傾向にはならない。
  • 開札日の時系列:ユニークな開札日が 3 日しかない。
  • 振興局どうしの比較:2 局・3件 対 2件では、局の差なのか案件の差なのかを切り分けられない。
  • 業種別・ランク別:対象業種は 土木工事業、要求ランクは A の1種類ずつしかない。
  • 企業別の落札率ランキング:111 社のうち落札経験がある社はごく少数で、いずれも勝ち星が少ない (常連上位でも 2 社)。上位が「1回出て1回勝った社」になり誤解を生む。
  • 案件をまたいだ平均評価値:評価値は 「(100+加算点)÷入札額×1億」なので予定価格の大小に引きずられる。 案件を横断して平均すると、予定価格の小さい案件に多く出た社ほど高評価という嘘になる。

2業界の相場観 — 入札率はどこに集まっているか

全 198 札の入札率(入札額 ÷ 予定価格)は 89.49% 〜 95.17% の狭い帯に収まっている。中央値は全体 92.29%、有効札 93.16%、失格札 91.71%。失格札のほうが安いのは、下限を割って失格しているため。

入札率の分布入札率のヒストグラム。全198札。1パーセントポイント刻み。中央値は92.29パーセント。
落札有効失格
数値を表で見る
入札率の区間ごとの札数
区間落札有効失格計
89001414
90111921
912131429
920323971
93237342
94020020
950101
系列n最小25%中央値75%最大標準偏差
全札19889.49%91.49%92.29%93.32%95.17%1.32
有効+落札10990.36%92.20%93.16%93.91%95.17%1.05
失格8989.49%90.49%91.71%92.36%93.30%1.12

※ パーセンタイルは nearest-rank 方式、標準偏差は母集団(n で割る)で算出。

3落札ラインの実態 — 落札額は調査基準価格のすぐ上に張り付いている

5 件すべてで落札額が低入札調査基準価格を上回っており、その差は最小 6,908 円・最大 425,112 円。落札率の平均は 91.81%。実質的に「基準価格をわずかに超える額」で決まっている。

工事名開札日予定価格(税抜)落札額(税抜)落札率調査基準率基準価格との差
印南漁港漁港施設整備(生産基盤)工事令和8年6月30日93,524,000 円87,100,000 円93.1312%93.1238%+6,908 円(+0.0074pt)
国道370号道路改良工事令和8年6月30日175,492,000 円158,580,000 円90.3631%90.3271%+63,226 円(+0.0360pt)
切目川河川整備工事令和8年6月30日106,833,000 円99,525,730 円93.1601%93.0117%+158,520 円(+0.1484pt)
国道480号道路改良工事令和6年7月23日113,590,000 円103,370,000 円91.0027%90.7027%+340,855 円(+0.3001pt)
御坊中津線道路改良(外)合併工事令和6年6月11日144,043,000 円131,640,000 円91.3894%91.0942%+425,112 円(+0.2951pt)

最も僅差だった案件:印南漁港漁港施設整備(生産基盤)工事

落札額と調査基準価格の位置関係落札額は調査基準価格より 6,908 円だけ高い。
  • 調査基準価格93.12%
  • 落札額93.13%
  • 全札の中央値92.29%

4失格の正体 — ほとんどが「調査基準価格を下回った」ことによるもの

失格 89 件のうち 87 件は入札額が調査基準価格を下回っており、価格だけで説明できる。残り 2 件は基準価格を上回っているので、価格以外の理由(資格・書類など)による失格。「失格=低入札」と読み替えないこと。

価格では説明できない失格(2 件)

5加算点は差別化になっていない

加算点が記録されている 109 札のうち 44.0% が案件内の最高点を取っている(平均 5.60・中央値 5.90)。多くの社が同じ点数に並ぶため、勝敗を分けているのは実質的に価格のほう。失格 89 札は加算点が記録されない。

加算点の分布加算点の分布。109札。平均5.60点。
数値を表で見る
加算点ごとの札数
区間有効計
3.811
4.022
4.611
4.833
4.933
5.02222
5.155
5.622
5.733
5.822
5.91212
6.04343
6.11010

※ 加算点計=技術者加算点+地域加算点 の関係は 109/109 札で成立している(会社加算点・担い手加算点は全札が空欄)。

6勝敗を分けたもの — 有効札の最安が、そのまま落札するとは限らない

5 件中 4 件は「有効札のいちばん安い社」がそのまま落札した。落札者は 5/5 件で評価値1位(総合評価方式なので当然だが、抽出が正しいことの裏づけになる)。残りでは、加算点の差で価格の逆転が起きている。

工事名有効札の最安落札者価格差加算点差
国道480号道路改良工事株式会社共栄産業103,370,000 円株式会社共栄産業103,370,000 円——
御坊中津線道路改良(外)合併工事株式会社中村建設(日高町)131,640,000 円株式会社中村建設(日高町)131,640,000 円——
切目川河川整備工事株式会社坂本組99,400,000 円株式会社西組99,525,730 円+125,730 円+0.4
国道370号道路改良工事株式会社藤田組158,580,000 円株式会社藤田組158,580,000 円——
印南漁港漁港施設整備(生産基盤)工事株式会社長田組87,100,000 円株式会社長田組87,100,000 円——

価格が逆転した実例:切目川河川整備工事

有効札の最安(落札できず)

株式会社坂本組

99,400,000 円 / 加算点 5.6 / 評価値 106.2374

落札

株式会社西組

99,525,730 円 / 加算点 6.0 / 評価値 106.5051

落札者のほうが 125,730 円 高いにもかかわらず、 加算点が 0.4 点 上回ったことで評価値が逆転した。 加算点1点あたりの価値をこの1件から言い切ることはできないが、 「価格だけでは決まらない」ことの実例として押さえておく価値がある。

7競合の顔ぶれ — 半分以上が複数の案件で顔を合わせている

67 社(全体の 60.4%)が2件以上に参加しており、競合の顔ぶれは固定的。うち平均入札率を算出できる 52 社(残りは全札が失格で平均が出ない)を並べると 91.46% 〜 95.17%(中央値 93.41%・標準偏差 0.83)に収まり、社ごとの値付けの癖が読み取れる。

参加件数ごとの企業数

参加件数の分布参加件数ごとの企業数。2件以上参加は67社。
数値を表で見る
参加件数ごとの企業数
区間有効計
1件4444
2件4949
3件1717
4件00
5件11

常連(2件以上参加)の平均入札率が低い順 上位 15 社

※ 平均入札率は失格札を除いた平均。参加件数が少ない社ほど値のブレが大きい点に注意。

8自社のポジション

自社の応札は 2 件。全体の有効札の中央値 93.16% に対して、いずれも安い水準で入れているが落札には至っていない。件数が少ないため傾向とまでは言えない。

自社の業者番号が 2 つに分かれている

集計は両方の番号を合算している。企業ページは番号ごとに分かれているので注意。

30-013023(1件)→00-029300(1件)→

工事名自社の入札額自社の入札率その案件の有効札中央値落札率順位結果
国道480号道路改良工事104,636,000 円92.12%92.01%91.00%12 / 15有効
国道370号道路改良工事161,182,000 円91.85%92.17%90.36%14 / 31有効
自社の入札率と全体の中央値自社の応札が全体のどのあたりに位置しているか。
  • 自社(国道480号道路改良工事)92.12%
  • 自社(国道370号道路改良工事)91.85%
  • 全体の有効札の中央値93.16%